「クスッ。じゃあね。」



光樹は病室から出て行った。



部屋には俺と眠っている優衣だけになり、ピッピッという機械音だけが鳴っている。



俺は優衣が眠っているベッドの近くにあった椅子に座った。



そして、



「優衣…ごめんな…。みんな待ってるから、早く戻ってこいよ…。」




静かな病室で俺は優衣の名前を呼び続けた。



[風雅side〜終〜]