「とりあえず、その死んだよいな顔やめろ。見てるこっちが胸くそわりぃ。」 「……。」 「優衣が起きたときに、一番に笑顔を見せて安心させてやれ。」 「……。」 「じゃあ、俺は行くから。あと、優衣の病室は301号室だからな。風雅がいいなら、様子を見に行ってやってくれ。」 そう言って戒は立ち上がり、どこかへ行ってしまった。 ありがとな…。 俺はそう呟き、椅子から腰を上げ、優衣の病室に向かった。