下に降りるとさっきまで騒いでいた下っ端達が、私達を見て静かになった。 私は気にせず、いつも通り総長しか座れない椅子に座った。 それを見て、下っ端達は目を見開いた。 「あ、あれが蘭蝶の総長!?」 「綺麗すぎじゃね!?」 「てか、優衣さん、記憶は!?」 下っ端達が騒ぎだしたのを見て、私は 「うるせぇ。」 と、低い声で言った。 もうここにはいつもの葉月優衣はいない。 蘭蝶の葉月優衣として、ここにいる。