「今と同じ、可愛いくて綺麗な子だったよ。 喧嘩だって怜斗には劣るけど、幹部レベルだった。 人懐っこくて、平等にみんなと接する。 そんな優衣は人気者だった。 怜斗がいて、優衣がいて、仲間がいる…そんな平和が続くと思ってた…。 だけど、ある日、事件が起こったんだ………。」 俺は静かに目を瞑った。 「怜斗と優衣が一緒に散歩してたんだよ。 穏やかなところで…。 でも、その時…一人の男がナイフを持ち、優衣を襲ったんだ……!!」 ゴクッ 可愛らしい顔をした男から生唾を飲む音が聞こえた。