「俺達は蘭蝶11代目、副と幹部だ…。総長は…優衣の兄、そして俺達がもっとも信頼していた葉月怜斗……。」 静かな部屋に俺の声だけが響く。 「怜斗は誰よりも強く、暖かい奴だった。 そんな怜斗を俺達はとても信頼していたし、大切な存在だった。 そんな中、ある日怜斗が1人の女の子を連れてきた。 それが怜斗の妹で現総長の優衣だ…。」 白虎の奴等はその言葉に目を見開いた。優衣が総長だったなんて、今まで誰も思いもしなかったんだろう。 その様子を見ても気にせず、俺は話を続けた。