「私が一番聞きたいよ。今日、急に親に転校させられたんだから。」



そう言うと、なっちゃんは


「相変わらずだな、お前の親も。」



と、苦笑いをして言った。


「まあね。」



それにあわせて、私も苦笑いを返した。



「お〜い!お話し中に悪いけど、もうすぐHR始まるよ。」



「あっ、やば!!んじゃ、優衣、行くぞ!!」



「あっ、うん!羅騎さん、どうもね〜!!」



私は羅騎さんにお礼?を言って理事長室を出た。



だから、気づかなかった。


「優衣…お前はまだ闇の中にいるのか…。」



羅騎さんが私達が出ていった部屋でそう小さく呟いていたことに…。