「私はね、仲間はかけがえのない存在だと思う。
いくら裏切られたりしても、一緒に過ごした日々は変わらないし、大切なものだったかもしれない。

戒だって頭の中では蘭蝶のみんなを仲間だと思ってるんでしょ?蘭蝶は暖かい場所だって思ってるんでしょ?
だって私の挑発にもカッとなって怒鳴ったし。

ただ、戒はまた裏切られるのを恐れてる。
そんな過去のことを引きずっても、前には進めないだけ。
今はここにいる蘭蝶のみんなを信じなよ。
ここは暖かい場所だ。一人一人が強く、優しい心を持ってる。」



「優衣…。」



「…って、こんなこと私が言ったらダメだよね。だって、自分の過去も忘れて生きてるのにね。
だけど、戒には仲間の大切さを分かってほしいから…。」