「んじゃ、今から担任呼ぶからちょっと待ってろ。」


羅騎さんはそう言い、放送をしだした。



ピンポンパンポーン



「ええーっと、1−Sの担任の妃南津(キサキナツ)、大至急理事長室に来い。こなかったら……分かってんだろーな?(ニヤッ)」



意味深な笑顔で羅騎さんは言った。



うわー、可哀想な先生だ。にしても、妃南津ってどこかで……。



そんなことを思っていると、



バンッ



「ふざけんな!羅騎!!何だよ!」



ドアが開いたとともに、怒鳴り声が部屋に響いた。