「ううん、何でもないよ。」


「そうならいいけど…。」



彼方はそう言ったけれど、まだ心配そうにしていた。


「本当に大丈夫だよ!ちょっと考えごとしてただけ!!」



「そっか…!何かあったらすぐに言ってね!」



「うん、ありがとう。」



私は彼方に笑顔を向けた。



そうだよね…私の考えすぎだよね…。



それからは私は何も考えずにみんなと文化祭を楽しんだ。