優兄達と別れたあと、私達はまた屋台を見始めた。


にしても…あの時は紘兄が抱きついてくれてて良かった。



なんだか、あの女の子達の私を見る目が怖かった。


あの目を見た途端、全身に寒気がして私は紘兄の胸に顔を埋めた。



怖かった…。あの目が…。あの目を見ていると、息が出来なくなる感じがした。


「優衣?どうかした?」



いきなり彼方が声をかけてきて、私はハッとした。