―数分後―



「お待たせ!!」



「うん!じゃあ、全員そろったし行こ!!」



彼方の言葉で私達は歩き出した。



「優衣、何か食べたい?」


「ん〜、クレープかなぁ?」


「ほんと!?僕もクレープ食べたいから、買いに行こ?」



彼方は私の腕を引っ張りながら、子供のような無邪気な笑顔でクレープ屋を目指している。



「ちょっ!彼方!早いよ!」



「いいから、いいから〜♪」


ダメだ…全然聞いてない。


私は呆れながらも、彼方について行った。



もちろん、後ろにはみんなもいるけど。