莉子と話していると少し疲れてしまう自分がいた。
変わっている性格なのか。
可愛い顔をしているに掴めないというか。
初めてこんな人間に出逢ったよ。

すると後ろの蓮が僕たちの会話に加わった。



「ねぇ安野ちゃん。俺の名前は斉藤蓮だから。そのノートに書いておいてよ」




蓮の発言を素直に受け止める莉子。
ノートに蓮の名前も書いた。



「書きました。宜しくお願いします。……いてっ。」




莉子は頭を下げた瞬間おでこを机にぶつけた。
そんな莉子を見た蓮は大爆笑。ついつい僕も笑ってしまった。



「痛い…です…」




「うん、ちょっと赤くなってるよ。」




「ナイスキャラ!!」




笑う僕たちを見て莉子はおでこを擦りながら一緒になって笑った。



そして時間は過ぎ、昼休み。
僕は莉子に頼まれて学校案内をすることとなった。

だけど廊下を歩けば生徒たちが莉子を不思議そうに見ては振り返る。
転校生だからだろう。
でも他にも理由があった。