この世界は残酷なほど美しい



美羽お姉さんも寂しいかもしれない。
だけど流星くんも同じ気持ちだった。



「そっ…か」



「うん。そうだよ」



私は繋いでた流星くんの手を強く握ると流星くんも応えるかのように強く握ってくれた。
そして屋上へと到着をする。


屋上には春さんと他の看護婦さんがそこにはいた。
フェンスに立て掛けられた大きな笹の葉にはたくさんの短冊が飾ってあった。
それが風に靡き、心地の良い音色を出す。



「お!来たか!ちびっこたち!」



「春さん、短冊ある?」




「あるよ、何色がいい?たくさん色あるんだ」




私と流星くんはもう決まっていた。
「いっせーのーで!」と流星くんが小声で言う。




「銀色ー!!」



「了解!」




春さんは私たちに銀色の短冊を渡してくれた。



「願い事は一人、一つだからね。神様が困っちゃうから。だからよーく考えるんだよ」




私の願いはもう決まっていた。一つしかない。
それ以外見つからなかったから。





“流星くんにまた逢えますように―…”