この世界は残酷なほど美しい




「そう…ね。もうそろそろ言ってもいい頃だよね…」



奈緒子は呟いたあと息をゆっくり吐いた。
そしてその直後思い切り息を吸った。
その行動を見ていた僕の体は緊張のせいか体が熱くなっていく。


ついに…
奈緒子が僕に隠していた秘密が今明らかと…




「奈緒子!ビックニュースビックニュース!」




だがそんな緊張は簡単に破られてしまうのだった。
廊下の前方から勢いよく走ってくるのはポニーテールの少女A。
奈緒子の友達の一人だ。
隣にいた奈緒子はあっという間にその少女Aに拐われる。
僕は口を開けてそれをスローモーションで見ていた。



「な…奈緒子!?」




「ご…ごめん!流星くん!また今度!!」




また今度…って。
折角いいチャンスだと思ったのに。
僕は奈緒子から貰ったミルククリームパンを一口かじった。




「……甘い」




これのお供はブラックコーヒーだな、と思い自販機でコーヒーを買って教室に向かった。