でも、絶対に口に出したりしない。 この関係はあたしから望んだ関係だから。 チャイムの音が部屋に鳴り響き、彼が来た事を知らせた。 「お疲れ様。」 「ああ…」 ここが彼の帰る場所ならどれだけ嬉しいだろう。 おかえり それは、あたしが言う台詞じゃない。 だから敢えて、お疲れ様と言う。 会社では、笑顔なんてあまり見せない彼がこの部屋では、見せてくれる。 あたしだけの彼になる…