わたあめ

誘導された椅子に座る。

 あたしはお姉様に全てを話した。

「そっかぁ、葵も大変ね」

お姉様は優しく頭を撫でてくれた。

「でもしょうがない。そればっかりは。

 私達中曽根家は、誰かが犠牲になりながらも

 生き抜くしか」

真剣な表情で言う。

「もう大丈夫だから・・・。有難う御座いました。」