世界で1番君が好き

「いきなり何!?」

私が母に訪ねると、母は困った顔をした。

「いきなりじゃなくてさっきから何回も呼んでたんだけど。あとそのお皿、いつまで拭いてるつもり?」

残業帰りの母は、テーブルで遅めの夕食をとっていて、私は自分の食べた分を片付けていたんだっけ。

「またぼうっとしちゃって」

「ちょっと考え事してただけ」

私はお皿を食器棚に片付けながら、もごもごと呟く。

「失恋でもしたの?」

うっ。鋭い。
娘のことは何でも分かるのかしら。