―――それから数日後。
学校の昼休み、あたしは自分の席で携帯をいじっていた。
「なぁ大原!!昨日百合ちゃんが…………」
あ、龍太郎があたしの前の席の椅子に腰掛けてきた。
龍太郎がアイスをくれたあの日から、
龍太郎に対するモヤモヤが消えた。
と、思っていた。
それなのに、龍太郎ののろけ話は相変わらず…
…今思えばあの時のあたしは
アイスを貰って丸く収められた感じだったのかも。
アイスにつられてご機嫌になってただけかも。
……それって情けな!!
「おい聞いてんのか大原!また食い物のこと考えてたんか」
図星なんて言えない……