「…は、八王子…先輩――」 「やぁ。久しぶり命清さん」 食堂が騒ぎ出したのもムリはない。 新たな取引先であるあの八王子グループの専務が現れたのだから。 てゆーか、何なのコイツ。 当たり前のようにその薄っぺらい笑顔を浮かべて私に話かけてくるなんて、一体どんな神経してるわけ? 私の大切な幼なじみを死に追いやった人間が、何のためらいもなく話かけてくるなんて――!! 何年経とうがこの雀蜂野郎の最低さは変わらないってことなのね。