そう、あの日。
どうして私はあの日を選んで生まれてきたんだろう。
そんな答えのない疑問を私はずっと抱き続けてる。
『…まぁ、喋りたくないなら無理に聞かないけど』
「うん…。ごめんね、守風ちゃん…」
『それはあたしに言うんじゃなく課長サンに言う言葉でしょ。あ、課長じゃなくて常務サンになったんだっけ?
ま、ともかく。つまらない意地を張り続けるか、素直になるかはあんた次第だけど』
ブツッ。
別れの言葉もなく、守風ちゃんは電話を切った。
課長のみならず、守風ちゃんまで怒らせちゃったよ私…。
ホントバカだな…。


