『ふぁあ~。あー眠い。あんたの話のおかげで余計眠いわ』
「そんなこと言わないでよー。私、すっごいぐちゃぐちゃしてるんだからー!」
『つーか総じてあんたが悪いじゃんそれ。命清が謝れば済む話じゃん』
それは…そうだよ。
私もわかってるよ。
でも――。
『あんたさ、大事な人まで傷つけても張りつづけなきゃいけないもんなの?その意地』
「意地っていうか…。私、祝ってもらう資格ないし…」
『誕生日に資格とかないでしょ。つーか何でそんな誕生日が嫌いなのさ?』
「それは…その…。
…………私、何で…あの日に生まれてきたのかな…って……」
『は?何それ。あんたまさか自分は生まれて来なきゃよかったんだとか思ってるわけ?だったらあたし、本気で怒るわよ』
「違うよ。そんなこと思ってるんじゃない…っ。……ただ…なんであの日だったんだろうって…」
『あの日…?』


