この日のために柾は自分の身体を治し、勉強に励んでいたのだと知ったわ。 柾の心はあの日からずっと変わらず椿さんを想っていたのだと。 柾が頑張っていたのは私たちのためじゃなく椿さんのためだった。 許すどころか私の心は一層椿さんへの妬みで一杯になってしまった。 柾の手紙を読んだ後、使用人がまた一通の手紙を持ってきたわ。 その差出人は命清 椿さんだった。 私から柾を奪った人間が私たちに手紙だなんて…! 私はすぐ使用人に捨てるように命じた。