-「もう二度とここへ来るな。もしきたらすぐに警察に突き出してやる!」-






散々に脅した。



だけど彼女は顔色ひとつ変えずにただ黙って屋敷から去って行ったわ。





その後すぐに柾を問い詰めた。




彼女とはどういう関係なのかを。




柾は隠し立ても何もすることなく答えた。







-「僕は彼女…椿を愛している」-







はっきりとそう言ったわ。






…許せなかった。



許せなかった…!




柾の心をこうもあっさりと奪い去っていったあの少女を。