「あれ?すみれちゃんに常務さん、戻ってきたんですね」
長くなるから座って話そうってことになって、まだ後片付けの済んでいないパーティー会場に逆戻りしたら、撫子と守風ちゃんが余り物を頬張っていた。
「それはこっちのセリフだよ。何してんの二人とも。まだ帰ってなかったわけ?」
「いやだってさ、勿体ないだろー。どーせ捨てるならあたしが食べてやろうかと気を利かせてやったのさ」
気を利かせるの意味が違うと思うよ守風ちゃん。
「何でもいいがお前たち、邪魔にならないようにしろよ」
「「はーい」」
課長の言うことは素直に聞くんだね二人とも。
いつの間にそんな仲良くなったのさ。
…て、そんなことはさておき。
私と課長は会長たちに案内され空いている椅子に腰掛けた。
…会長はいまだに涙目だけどこうして面と向かってみると緊張するなぁ。
てゆーかさ、話があるんじゃないの?
何でこんな無言状態が続いてるわけ?


