「くそが…っ!!貴様、覚えとけよ…!!俺にこんなことしてただで済むと思うなよ!!貴様らの小せえ会社なんざ一瞬で消してやる…!!」





課長の勇姿に見惚れていると、唸りながら八王子専務が負け犬のようなセリフを吐いた。





「そりゃあ無駄な努力だな。お前みたいなガキに潰されるほどうちの会社はやわじゃねぇんだよ」




もう課長ったら…っ。



ついさっきまでは八王子グループのこと超警戒してたのに自分からケンカを売るなんて…っ!





「かっこよすぎですよ課長っ!!」



「ひゅー!竹中君サイコー!」



「え…!?」






いつの間にやらうちの社長も事の一部始終を見ていたらしい。



私と一緒に課長に向かって歓声を送っていた。






課長に一喝された八王子専務はそれから借りてきた猫のように大人しくなって幹部たちに連れられて会場から出て行った。