「くそ…っ!!命清 すみれ…!!貴様、一体…どこまで俺の邪魔をすれば気が済むんだよっ!!」





狂った八王子専務が私たちに向かって椅子を振り上げた。




けれど床に叩き付けられたのは椅子でも私たちでもなく八王子専務張本人だった。







「おい、俺の婚約者になんつーもん振り回してんだよ」





課長が八王子専務を背中から押さえつけながらそう言い放った。






うわ、ヤバイ。



課長、超カッコイイ…っ!!






「命清、常務サンって何か格闘技でもやってたわけ?今の動き全然見えなかったんだけど?」



「うんそうだね!もう超かっこよかったよね!!守風ちゃんの言う通りに下手に手出さないでよかったかも…!」





だってこんなにカッコイイ課長の姿が見れたんだものね!



ナイスアドバイスだったよ守風ちゃん!






「ダメだこりゃ。のろけすぎてて会話になんねーわ」