「俺がどれだけ言おうとお前たちは止まらないって何となくわかってた。…俺だってお前たちと同じ立場だったらおんなじことをしてただろうし
。……ただな、相手が相手だからな」



「大丈夫ですよ!八王子グループの会長さんは八王子先輩と違って奇特な方ですし、もう先輩を表に出すようなマネは絶対しないと思いますよ!」



「けどま、やけになった人間が何をしでかすかはわかんないんでそん時は常務サンの出番ってとこかな」



「撫子組は見事に俺の負担を増やしてくれたな」






あ、あのー。



ちょっとー!



私抜きで話し進めないでくださいよー!



課長ってばいっつも私をのけ者にするんだからー!








ガダンッ!!




とたんに大きな物音がした。



振り返るとパーティー会場で八王子グループ専務が狂ったように椅子を振り回していた。