「すみれ師範こそいつも以上にきれいでしたからわからなかったですよ」






いつも以上ってもう!



高校生のくせに褒め上手なんだから!








「それよりすみれ師範もこのパーティーに招待されていたのですね」



「んー…まぁ、ちょっとね、知り合いがいてね。小梅ちゃんの方こそ--って当たり前か。小梅ちゃん家、綾小路財閥だし。あれ?でも一人なの?」



「いえ、両親も一緒です。今は先方に挨拶を…。
あ、そういえばすみれ師範、私のお母様に何か用事があるんでしたよね?呼んできましょうか?」






えっ!?



えっと…た、確かに用事あるにはあるんだけど…。




こんな人混みの中では聞きたくないというか、話したくないし…。








「だ、大丈夫!明日伺いますってアポとってるから!今忙しそうだしさ!遠慮しとくよっ。
…そ、それよりそろそろご両親のところに戻ったほうがいいんじゃないかな小梅ちゃん!?パーティー始まるみたいだし!」



「…そうみたいですね。では失礼します。すみれ師範」



「うん!じゃあね小梅ちゃん!」