「そう。その長倉を追い詰めた人間のことは聞いてなかった?」
「えっと、確かニーナは自分たちの生徒会長とその仲間たちだと…」
「その生徒会長が、蜂野郎なんだよ。名前は八王子 洸」
八王子 洸って、まさか…パーティーの主催者で取引先の…!?
「そうだよ。現八王子グループ専務様さ」
…な……!?
そんな大物と最悪な接点があったとは…。
···
けど、だからか。
あいつがここ最近変だったのは。
宿敵みたいな相手と今取引を結んでるんだ。
会社の為と、あいつはそう割り切ってるかもしれないが、本当は相当辛いだろうな…。
それに加えて両親のこともある。
ったく、あいつは何だってこうも自分を追い詰めようとするんだ…!


