何々?
まだパーティーは始まってないわよね?
あと40分以上あるし…。
みんな口々に専務だのお招きありがとうだの言っていた。
せ、専務…ってことは、もしかしてもしかして…!
置いてあった椅子の上に立ち人だかりの中心を覗いてみた。
そこには紛れもなく八王子グループ専務の姿があった。
あいつ、パーティー始まる前だってのに何でこんな早くみんなの前に顔出してるわけ?
仕事しろよボケ。
…あー気持ち悪い。
あいつだと予感してたのにわざわざ覗くんじゃなかった。
あんなやつの顔なんて視界に入れたくなかったのに。
さっさと降りよう。
そう思った矢先、あの雀蜂野郎と目が合った…様な気がした。
いや、気のせいだ気のせい。
うん忘れよ忘れよ。


