「姉様は、姉様だもん!」


腕の力が強くなったと思ったら、リーノが顔を上げて言った


「どんなになっても、ひ…人に…売られても!リーノのお姉様は、カノンお姉様だけだもん!!姉様は、姉様だもん!!」

「リーノ…」


涙を流し必死に訴えるリーノ


「大好きな…姉様だもん…」


こんな私を、大好きと言ってくれる優しい…私の妹


「ありがとう…リーノ。私の大切なたった1人の妹…私もリーノが大好きだよ」


私が笑って言うと、リーノも嬉しそうに笑ってくれた

私は、こんな妹がいて幸せ者です