パシンッと乾いた音が響く しかし、赤くなったのは私の頬 私はとっさにスズナちゃんをかばったのだ 「大丈夫?スズナちゃん?」 振り返ると怯えたスズナちゃんがいた 「ん…でも、カノンちゃんが」 「私は平気だよ」 私を心配するスズナちゃんに笑って見せるが、叩かれた頬がジンジンする 私でこの痛み… 子供のスズナちゃんが受けたら大変なことになっていたかもしれない 「ほぉー…いい女がいるじゃねーか」 そんな声が聞こえて振り返ると、私を叩いた男が私を見ていた ゾクリとする… あの時と同じ目だ