悠は真剣に悩んでいるようだったけど、既に宿題を終えてる私と隼にとってはそこまで悩む程ではないとしか思えなかった。


コーラを飲みながらも、「まじでやべえ!」と喚く悠は本当にやばいというわけではないのか、終始笑っていた。


だから、

「そんなにやばいの?」

確認のような事を聞いてみた。


悠は返答代わりに頷いた。
どれくらいの量があるのかは分からない。
でも、代わりにやってあげる事は出来ないけど手伝う事は出来る。


夏休み終了まで残り二日。
たった二日で終わらせる事が出来るくらいの量だと想定した私は隼に「明日、時間ある?」と問い掛けてみた。


隼は携帯を開いて明日の予定を確認し終えると携帯を閉じてポケットに仕舞い込んで「予定なし」と笑顔で答えてくれた。


「悠の宿題、手伝ってあげる」
私の提案に驚いたのは悠だけで隼はすぐ賛成してくれた。


「え…まじで!?まじで言ってる!?」

「まじで言ってる!」
悠はこの提案を待っていたのか、口元を緩めて大賛成した。


場所は隼の部屋とあっさり決まった。
私の部屋でもよかったんだけど隼が「明日は皐が居ないから」って言ったから隼の部屋でする事にした。