もう会えない君。



翌朝、目が覚めると太陽の明かりが部屋の中に光を注いでいた。


これの光は神様がくれた“希望の光”?
真っ暗だった心に注いでくれたのは太陽が放つ、眩しい光だった。


起き上がってベランダに出た。


昨日の雨が嘘のように街は快晴に包まれていて、とても気持ちの良い朝だった。


「隼…」


空に向かって君の名前を呼んだ。


数十センチの壁の向こうには君の部屋がある。
だけど私には越えられない壁だった。
一枚の壁の向こうに君は居る。
手を伸ばせば届きそうなのに届かない。


ガタッ…と隣から物音が聞こえた…――――それは紛れもなく、隼の部屋の方からで。


私は隼の名前を呼んだのが聞かれてしまったのではないかと動揺して中に入った。


もし聞かれていたらどうしよう?
でも…何かが倒れただけだったら?
隼じゃなくて皐だったら…それはそれで問題だ。


後悔しても遅いのに。
気付いてしまったからには隠し通す事も不可能になる。


私は誰よりも隼が好きだって事。