「あー……」
「…?」
「……何組だっけ?」
そう言って、困ったように振り返る桐生君にドキッとした。
「…えっと…たしかー…」
7組…そう言おうとした時、遠くから聞こえた声に、あたしの声は遮られた。
「あれー、恭じゃん?
何してるのー?」
語尾を伸ばしたような、のんびりした口調。
桐生君もあたしも、その声の主を見た。
……あっ
「恭、いないから心配したよー。
あれ?誰その子?恭のお友達ぃ?」
…び
……美少女!
ううん、違う…“美少年”だ!
フワフワした髪は栗色で、女の子並にかわいい子が立っていた。
かわいすぎる…
なんか、ぎゅ~ってしたくなる…
「信…」
「もう、恭の意地悪!
なんでそっちで呼ぶのさ!」
の…のぶ?
頬を膨らませている“信”君。
怖いと言うよりかわいく桐生君を睨んだ後、あたしの存在を思い出したらしい。
「あっ、ごめんねぇ。
僕、武内 信也って言うの。
僕に信也って、似合わないよねぇ、ひどいよねぇ」
武内 信也……
見た目とは真逆で、名前はかなり男らしい…
実際、信也君も気に入っているわけではないらしい。
「えっと、日向 心奈です」
「うん、知ってるー」
「え…知って?」
「心奈ちゃん有名だもーん。
これからよろしくねっ」
ニコッと笑う信也君。
か…かわいい…っ!
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