逆ハーレムゲーム★☆




「どうだ、やるか?」

「俺はやります」



……桐生君の目は、はるか先を見ている。



「よく言った、桐生!
お前達は7組だ!
入学式を遅刻する前に行け!
残りの4人にも任せたぞ」

「分かってる。
じゃ、行きますか…日向ちゃん?」



キラキラっとした笑顔を向けられ、小さな目眩を引き起こしそうになった。



「……っ!?」



急に手を取られ、あたしは体のバランスを崩した。



「あ、ごめん。大丈夫?」

「…だ…大丈夫です」

「そっか。
じゃあ、時間ないからちょっと急ぐよ」

「あ、はいっ」



って言うか、手が…っ

桐生君の手がー……!


彼氏いない歴=年齢の負け組のあたしは、もちろん、男の子と手を繋いだことがない。


初めて手を繋がれた…

しかもー…



「あ、速い?」

「だ、大丈夫っ」

「辛かったら言って」

「…はい」



……こんなにかっこいい人、と!


胸がドキドキしていて、前を歩く桐生君に聞こえないかな、なんて不安だった。

熱をもった手が徐々に汗ばむことに、気付かれたくなかった。



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