逆ハーレムゲーム★☆




「望月、それ、どういう意味?」

「先生だ、先生」



望月先生は、芝居かがった咳ばらいをした。



「見て分からないか?
この学校に、女の子が一人だ」



……でしょうね。


改めて、あたしは逃げたくなった。



「この学校の男ときたら…どうだ、桐生」

「喰いますね」



ニコッと笑う桐生君は、サラっと恐ろしい事を言った。



「だろう?」



それを笑顔で同意する先生も、どうかと…………


………って!

あたし食べられちゃうの!?

バカなあたしだって、それがどういう意味か分かるに決まってる!


やっぱり、子羊!?


……あたしの人生……終わった。



「そこでだ、桐生」



……先生の話は続いていた。



「お前達に、彼女の身を守ってもらいたい。
もちろん、見返りとして……」



先生……

そこは目を輝かせる所じゃないと思いますが。



「成績を5くれてやろう!」

「まじ?」

「あぁ。
さらにプラスして…
俺の授業なら、遅刻しても構わない!」

「さすが望月」



…………えっと。


あたし……


成績5+無断遅刻許可>あたし

泣いてもいいですか…?



あと……

学校自体に問題があると思います。



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