逆ハーレムゲーム★☆




明るいブロンドの髪ー…

まずは、そこに目が奪われた。



「…望月、誰?知り合い?」

「先生と呼びなさい、先生と。
そして、制服を着ているだろうが」

「あっち、じゃねーの?」



“あっち”とは、きっと“看護科”のことだと思う。

だって…

彼が指差した方向は、看護科の校舎だったから。



「そうか、桐生は知らないのか。
彼女もお前と同じく、普通科の新入生だよ」

「……女が?」



…待て。

……“お前と同じく”?

………“新入生”?


…ちょっ、これで新入生なの!?



「へぇ…ま、よろしく。
日向ちゃん」



そう言って、ニコッと笑う彼は…

まさに、古い言葉で“イケメン”と言うものだった。



「…あ…え…っ」



そんな彼に笑みを見せられたら、出る言葉も出なくなる。


……反則、である。



「おい、桐生」

「…なんすか?」



先生は、“桐生”と呼ばれる彼に向き直る。



「交換条件だ。
お前の遅刻はなかったことにしてやるよ」

「…で?」



「お前達、仲良し5人で…
彼女を守ってやってくれ」

「………はい?」



………え?


桐生君同様、あたしも驚いて先生を見る。


え…守る?

あたしが?

彼に…?


先生、それって………


どういうこと!?



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