逆ハーレムゲーム★☆




「…鍵」

「あ?」

「桐生君、鍵持ってるの?」

「持ってねーよ」



………はい?


寮に繋がる廊下を歩きながら、桐生君は気になる発言をした。



「じゃ、じゃあ、どうするの…?」

「何が」

「部屋の鍵だよっ」



まさか…

自分の部屋の鍵がないからって、隣のあたしにー…



「あ、あたしの部屋には絶対に入れないからっ」

「…は?
よく分からねぇ妄想してんじゃねーよ」

「し、てないっ」

「本当か?」

「ほ、本当!」



ジーッとあたしを見る桐生君に、ドキドキしてしまう。


な、なに…っ?

もしかして、あたしの顔に何かついてる!?



「ぷっ…
先着順なんだよ、ここの寮」

「へ…?えと、先着…順?」

「あぁ。
その部屋に入ったもん勝ちだ」



“アイツら本当バカだよな”


笑いながら言う桐生君。


…知っていたんだ。



「じゃあ、別にあそこに関わらなくても…」

「あぁ、余裕でいけたけど?」

「……………」



なんだ、この余裕な顔は…



,