逆ハーレムゲーム★☆




「あれ見ろ、あれ」

「え?」



桐生君が指差した方向を見る。



「どうしたの?け、喧嘩っ?」



教卓の前に群れる男達。


ホームルーム…じゃないよね?



「お前の隣の部屋の争奪戦」

「え?あたしの?」

「335号室。隣だろ?」

「あ、うん」



今にも殴り合いが始まりそうなー…


あ、あの人…な、殴った!?


一人の拳から、気付けば教室中で罵声と共に拳があがっていた。


何がそんなに魅力的なんだろう…

もしかして、夜景が綺麗とか?

他より部屋がちょっと広いとか?


そしたら、あたしの部屋も…



「あたし、部屋の鍵返して来る!」

「は?」



隣で目を丸くする桐生君。


だって、あたしの部屋も候補に入れば、こんな闘争しなくていいはずだもん…



「じゃあ…」

「お前バカだろ、絶対」

「ば…っ!?バカって何よ!」

「部屋じゃねーよ、アイツらが欲しがってんのは」



…はい?

それはどういう…?


溜め息をついた桐生君があたしを見る。


変態だし、バカって言うし、本当はムカつくのに…

つい見とれちゃうから悔しい。



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