「な、な…何してんだよ!?
こ、ここは公共の場だぞ!」
「僕より、恭の方が危険だと思うよぉ?」
「いろんな意味で厄介だ」
「……………」
まだ何もしてない…って言うか、“されそうになった”ことに、すごい動揺する成瀬君。
下から覗き込むように見る信也君。
眼鏡をクイッと直す早瀬君。
そして、興味なさそうな麻生君。
前には平然とする桐生君。
いつの間にか、5人が揃っていた。
気の所為か…
すごい視線が…
あたしは体育館で見た光景を思い出した。
申し訳ないけど、やっぱり、この学校の人みんながあの部類と言うわけではなさそうだった。
恐ろしいことに…
この5人は、中でも飛び抜けていると思う。
やっぱり、男子校でもかっこいい人だと、みんな見ちゃうものなんだなぁー…
「ちょっと」
「えっ?」
急に手を引っ張られ、あたしは我に返る。
「…ぼーっとしすぎ。危ないから」
「あ、ごめんなさい…」
あたしの手を引いたのは、麻生君だった。
漆黒の瞳に見つめられ、なんだか恥ずかしくなって目を反らした。
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