「ここちゃーんっ」
「わぁっ!?」
廊下を歩いていると、後ろから小さな衝撃を受けた。
ギュッとあたしのお腹辺りに回された手は、この声の主。
「…の、信也君?」
「ぴんぽーん!
ここちゃん暖かぁい」
「へ?」
苦しくない程度に手に力が入れられた。
信也君って、子供みたいでかわいいなぁ…
思わず笑いそうになっていると、信也君が引きはがされた。
「信、いつまでやってんだよ」
「わぁーっ
恭の意地悪ぅ!」
「知らねーよ」
そして、そのままあたしを見てくる桐生君。
あれ、あたし…
顔に何かついてる…?
しかも、あたしの顔を見た後に、盛大な溜め息までついてくれた。
「少しは抵抗しろよ」
「え?」
「信も男だし、ここには男しかいねーんだから…」
そう言って、言葉を濁すと…
あれ…?
何か桐生君近くない…?
ちょ…
え?
「危険なのは、どっちだよ」
「……~っ!?」
早瀬君の声と共に、間近にあった桐生君の顔が離れる。
…び…びっくりした…
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