桐生君によって紹介された4人。
ほんわかした雰囲気を持つ武田 信也君。
オレンジ色が印象的な成瀬 歩君。
黒縁眼鏡がトレードマークな早瀬 慎治君。
漆黒の黒髪と同じ瞳を持つ麻生 聖君。
そして…
あたしの目の前に座るのは、桐生 恭也君。
“桐生”と“日向”
何で、あたしの前が桐生君なんだろう…?
桐生君のはるか先には、学園長が何か熱心に話している。
「あのさ…桐生君?」
「…何?」
眠そうに欠伸をしている桐生君に、後ろから小声で話しかけた。
「何で、桐生君があたしの前なの?
あいうえおの順じゃないの?」
「ここの奴ら、大体てきとーだからな」
「そうなんだ…」
一言で納得しちゃう自分がおかしいけど…
「言っておくけど、“ここ”に秩序なんてねーよ」
桐生君は一瞬後ろを振り向き、あたしと目が合った。
“…だから、守らなきゃなんねーんだよ”
「え?」
小声で何か呟いた桐生君は、何もなかったかのように前に向き直った。
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