逆ハーレムゲーム★☆




「誰」



眼鏡をかけていない黒髪の人が、あたしを見た。

漆黒の髪から覗いた瞳は、しっかりとあたしを捉えている。



「日向ちゃん」

「…だから、誰?」

「俺らと同じ“新入生”」

「外部?」

「しか考えられねーだろ」



笑う桐生君と、質問しながらも興味のなさそうな黒髪君。

“俺ら”と言うことから、きっと5人とも同じ一年生。


……全然見えないけど。



「あぁ、君が」



黒髪眼鏡君は、あたしを見るなり呟いた。



「望月に頼まれたんだけどさ」



黒髪君の代わりにあたしを含めて、4人が桐生君を見る。



「俺らで、コイツ守るから」

「……え?」

「は?」

「……………」

「……………」



明らかに戸惑う信也君とナルナル。

無言の漆黒コンビ。


何とも言えない…あたし。



「ねぇ、恭っ」

「なんだよ」

「ここちゃん…僕らが守るの?」



こ、ここちゃんって…!


目をキラキラさせる信也君。



「あのね、僕は賛成だよぉ」

「俺らが女の子を守るんだろ?
なんだよ、楽しそーじゃん!」

「僕も嫌とは言っていない」

「同じく」



…みんな承諾してくれるってことだよね…?



「よ…よろしくお願いしますっ」


あたしの複雑な高校生活がスタートした。


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