天まで舞い上がって いきなり 地獄まで 突き落とされた気分だ。 「…………」 俺は しばらく思考が停止していた。 わかっていた。 わかっていたのに 一瞬でも あんなことを 考えちゃったからかな? だから こんなにも 苦しいのかな……? 色々と考えた挙句、 沙葉の頼みを断れる訳がなく 「…いいよ」 …………OKしてしまった。 すると俺の返事に沙葉は 嬉しそうに 笑ってくれた。