「ありがと。私、先生がそばにいることが当たり前になっちゃってたのかもしれないな。今、高校の頃のこと思い出すと、胸が苦しくなって・・・・・・今すぐ先生に会いたいって思ったよ!!」
「そうそう!!そうなんだよ。直は、先生が大好きなんだから。ちょっとくらい他の男にドキドキしたってそんなこと悩む問題じゃないんだって!気楽にね」
ゆかりは、私のかけがえのない親友。
いつも、私の心を軽くしてくれる。
「いつでも飛んでいくから、何かあったら連絡してね」
ゆかりは、そう言って、笑顔で手を振った。
私は先生が好き。
先生を知ったあの日から。
片思いから、両思いになり、恋人になり、夫婦になった。
でも、変わらない。
先生を愛してる。
夕暮れの街をのんびりと歩きながら、鼻歌を歌った。
もう大丈夫だ。
私の心に迷いはない。