白いジャージ7 ~先生とプールサイド~




「パパ~!」




笑顔で駆け寄ってくる七緒を抱きあげた。




「重くなったな」



「直ちゃん、大好き」





七緒はそう言って、俺の大事な直に手を伸ばす。





「ありがとな、直」



「七緒ちゃん、かわいすぎるよ」





想像する。




いつか・・・・・・俺と直のかわいい子供ができたら、と。






こんな風に、子供に微笑むんだな。




いつもより声が高くなる直を見て、胸が熱くなる。




直は子供が好きだからな。





本当は、もっと前に七緒に会いたかったはずなんだ。





でも、それができなかったのは・・・・・・それだけ乗り越えるのに時間がかかったってこと。




そりゃそうだよな。



自分の旦那に、他に子供がいるなんてさ。



嫌だと思うよ。





それなのに・・・・・・直は、全部全部受け入れてくれた。




そして、七緒の気持ちをいつも気遣ってくれる。





七緒が俺の子供かどうかわからないと告げられた時も、直は冷静だった。




“だからって何も変わらないよね”と、俺と同じ想いを抱いてくれた。