白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





「元気か?大きくなったな」



「うん!!パパも元気?」



「ああ、元気だ。お母さんとお父さんと仲良くやってる?」



「うん!!お父さんとお母さんはよくケンカしてるけど、仲良しだよ」





話しながら時々、視線を直に向けた七緒。



俺の大事なふたりの“なお”





「今日は、七緒に紹介したい人がいるんだ。パパの大事な人。わかるかな?パパの奥さん」





どう説明しようかと昨夜から悩んでいたけど、もうちゃんと理解できる年齢だと思った。






「初めまして。直っていいます。七緒ちゃんと同じ名前なんだよ」





直はしゃがんで、優しく七緒に話しかけた。





「こんにちは。七緒です」




直と七緒が握手をした。



不思議な気持ちだった。






七緒が、もしも・・・・・・


俺と直の子供だったら。





一瞬でもそんなことを考えてしまった自分が情けなかった。