「新垣先生!!おはようございます」




校門に立つ俺に声をかけてきたのは、保健室の水谷先生だった。




「あ、おはようございます」




爽やかなブルーのシャツを着た水谷先生は、周りに誰もいないことを確認してから小声で話しかけてきた。





「昨日、畑中君から聞きましたよ。バーベキューの話。新垣先生も一緒だって」




「ええ。昨日俺も誘われました。水谷先生と久しぶりに話せて嬉しそうでしたよ、アイツ」






そう。




ゴールデンウィークのバーベキューのメンバーの中に、水谷先生も入っていた。







「楽しみですね!!準備はあの子達が全部やってくれるらしいですし、私達は手ぶらで行けばいいそうですよ。畑中君も元気そうで良かったです」




「また日にちが決まったら遊びに来るって言ってましたよ」






別に・・・・・・隠すことでもない。



直は、水谷先生を知っているし、畑中が好意を持っている水谷先生を誘うのは自然なこと。





どうして・・・・・・




言えなかったんだ?





俺・・・・・・