白いジャージ7 ~先生とプールサイド~





「でも、あの夜・・・・・・俺に電話してくれた。ちょうど、直のことを考えてる時だった。別れようって言い出したのは俺なのに、後悔ばかりしてた。どうしてひとりで答えを出してしまったんだろうって」




クリスマスイヴの夜。



たっくんとのデートの途中で・・・・・・逃げちゃったんだよね。




「直のファーストキス、たっくんに奪われなくて良かった。ふふ」



先生は、眉を少し下げて、優しく微笑んだ。


この顔も好きだな。




「好きになれないってわかってたのに。キスされそうになった時に、どうしても先生じゃないと嫌だって思ったんだ。先生とじゃなきゃキスできないって」




「よく考えれば、被害者はたっくんだよな。付き合ってるのに、キスしようとして逃げられて・・・・・・」



「うん。本当に反省してる」





先生は、私の唇にそっとキスをした。





「これから一生俺としかキスしないだろ?だから、過去のことは許してやる」




ニヤリと笑って、私の唇を優しく噛んだ。